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まちづくりの定義

キャロラインは友達のお姉さんの結婚式の二次会です。
当方は、W先生のプレゼンを拝見するべく、141教室へ。

日本在住で、アジアに関するプランニングを研究している皆さんの論文発表会です。
博士課程くらいのかたが多いようで。W先生は、少年野球に一人イチローが混ざっている感じでした。

まちづくりの定義論文を読んでの感想は別に書くとして、この発表会が若干気になりました。

というのは、博士課程クラスの留学生の論文内容が、だいぶプアー。
こんなこといったら怒られるかもしれないですが。

う~ん。大体パターンは3つ。
(1)仮説先行逃げ切り型。(学術的というよりも、ひらめき的な仮説先行で、非実証的)
(2)アメリカン・プランニング憧れ型(アメリカのプランニング理論で、無理やり事例分析)
(3)とりあえず、事例見てきました報告型(面白いは面白いですが。)

研究らしい研究は少ないという感じです。

そこで、不安に感じたのは、日本にこれからくる留学生は減るんじゃないだろうかというテーゼです。
共通しているのは、研究的な意義よりも、個人的な興味が先行していること。
そういうやり方だと、多分アメリカに留学したほうがよかった気がします。
おそらくお国に帰って、数年はよいですが、長期的にみたらアメリカ留学組に負けるんじゃないかと。

すくなくとも、「日本の哲学」みたいなものは、習得して返してあげないとだめなんじゃないでしょうか。
・実証中心主義とか。
・都市計画とまちづくりの微妙な関係とか。
・既往研究をまじめにやるとか。

要するに、研究界における自分の研究の意義を追求するということ。
個人の興味関心の私的追求ではないということですよね。
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研究室会議 [研究室会議]

博士課程の学生といえど、やはり1回1回の研究室会議は大切にしたいものです。
僕は、半期に1回は発表しようと思っています。そうでもしないと切迫感がないというのもO型の特徴です。
やらなくてもよければ、最後までやらないのはB型だそうです。こだわりすぎて発表しないのが、A型だそうです。
そして、修士の学生にもビシッと背中を見せたいところですしね。

研究室会議をみていて思うのは、既往研究をちゃんとやってくれということなんです。最近既往研究レビューがおろそかになっているんじゃないかと。昔はだいぶうるさく言われたわけです。研究の意義は、都市計画界における意義であって、自分の興味関心じゃない。
4月、5月はほとんど文献をレビューすることに費やしたものです。

そういう話を、酔ったついでに、隣の研究室の学生に説教したら、なんときちんと文献リストと重要なもののレビューをしてきたそうな。

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雑誌を編集する。 [家きょうかい。]

とあるNPO法人の機関紙で、季刊誌の編集が回ってきました。
今年から編集長がかわり、新体制で取り組んでいます。

新編集長の方針をかいつまんで、一言にまとめると。
「やっぱり、都市計画の立ち位置を考え直さないと、これから飯くっていけなくなるよね。」
ということです。

編集長との勝手な共通認識としては、いかに列記するとおり。
・都市計画は所詮社会の問題を解決するための一手段でしかない。
・そうはいっても、planningという以上は、修飾詞としてのurbanを外しても(urban planningというのです。)、「何をどこにどのくらいどうやって置くか」は基本として忘れないようにしよう。
・とはいえ、それをハードとかソフトとか、くだらない話に落とすのはやめよう。

などなど。

個人的には、まちづくり=市民社会の論理による都市的財・サービスの提供(渡辺用語)から、もう一度、公共性の実現方法としての都市計画のあり方を考えてみたいという偏ったものであることには間違いないです。

偏ったところから、本丸を攻めるというのが僕に与えられた使命かなと。
というわけで、前回の特集号は編集長主導で、行政による独占的な公の体現ではなく、公共性というものについて素直に考えてみようぜというものでした。福祉や農業など、現実にかなり変わりつつあるものを、政府、企業、農家、市民も含めて、どういうカタチが望ましいのか。と考え直すという話。

今回は、僕の担当なので、生活者の論理からみて、生きていくうえでの課題は何か? 一人ひとりのライフスタイルを豊かにすることを目的としたときに、planningはなにか貢献できることはあるのか?(もちろん、かなりあるんです。)このあたりを特集してみたいなと。

そういうわけで、楽しい編集会議でした。


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都市計画学会1日目 [学会]

都市計画学会にいってきました。今年は北海道大学です。
今年は論文を出していないのですが、

さて今年の大会発表で気になったのは、景観関係の論文が多数でていることでした。
ここ数年かなりの数増えているのですが、今年は多すぎると思いました。
ひととおり目を通してみましたが、どう考えても、今年で一通りやりつくした感があります。

全体的に、カテゴリーは、景観研究なのですが・・・。むむむ。
正しくは景観というよりも、美しい空間研究じゃないかと思います。
このあたり、中村良夫先生がどう思うかというのが気になるところです。
風景学入門 (中公新書 (650))

風景学入門 (中公新書 (650))

  • 作者: 中村 良夫
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 1982/01
  • メディア: 新書



気になったことを以下羅列しておきますので、興味ある方は連絡ください。
・なぜ景観と美しい空間の違いを分けて議論しないのか。
・なぜ都市計画法と景観法の位置づけを明確に論じていないのか。
・法定都市計画でできることと景観法でできることの役割分担をしたいみたいだが、そもそも哲学が違うのだから価値理念にさかのぼって分析しないと答えがでないのじゃないか。
・法律で景観を本当に扱えるのか?
・全般的に、景観に関する法制度研究は景観条例という手続き研究の延長であり、景観の本質を制度化する議論をしていないのではないいか。
・他方、景観そのものの研究は、なぜ、まちづくりばかりを扱い、都市計画と勝負をしないのか?
・視点場、眺望論、参道景観論などが、景観論の本質であるが、その手の論文を書く人は、なぜ制度にまで言及しないのか?
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共通テーマ:学問

1年後 [出張]

交信途絶えて、更新途絶えてもうしわけありません。
まあ誰にあやまるわけでもないのですが。
今年の建築学会は広島でした。

広島大学は西条キャンパス。広島駅からは遠いうえに、車両は少ないから満員電車。
30分ゆられて、こんどはバスで15分。

関東の方には、エクスプレスができるまえの筑波大学にいくイメージをもっていただけたらよいかなと。
本当に陸の孤島といってもいいかもしれません。

今回の建築学会の目的は、O方先生のシンポジウムを見ること。
やっぱり、すごいな~と感動しました。

ただ気になった「都市計画審議会をなんちゃらする会」という、なんか、そんな市民団体の人が、これまたKYな質問をすることなのです。これがものすごく気になりまして。シンポジウムにはそれ相応の流れをつくって大団円を迎えようとしている空気が壊されるのです。

市民のすごさは、学者が思いつかないようなことを、鋭くつっついて、本質に迫る。そういうことなのだと思いますが、この世界でもだいぶ市民に理解のある立場をとる僕でも、単なるアジテーションにしか聞こえませんでした。もう少し戦略を練ってきてほしい。
結局、O方先生がすごく丁寧に、都市計画審議会の問題点を端的にまとめて、攻めどころも教えてくれたわけです。

戦略を練ってほしいというのは、PDのテーマはこれからの計画論だったわけで、それがなんか都市計画決定という手続論になってしまって、結局その後の議論も手続き論に流されたような気がしたわけです。それならいっそのこと、都市計画審議会について考えるシンポジウムを、建築学会のPDでやればいいのに・・・。

すくなくともその日のテーマが手続論なのか、計画論なのかは把握してから自由に発言してほしいないと。
計画論のなかでなら、都市計画審議会が単なる行政手続を担うだけでよいのかと言えばいいわけですよ。自治体の新しい計画のあり方とか、予防的アフターケアではなくて、でこれから発生しそうな課題について、先手を打つことに積極的になるべきではないかとか。そういう論理展開をしてみると、結局、今の都市計画審議会じゃ無理だよねという話につながって、じゃあそのためにどうしたらいいかまで本質に迫る議論ができるわけです。

都市計画審議会にお困りの市民の皆様には、ぜひこのあたりをレクチャーしてあげたいと思う今日この頃でした。
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建築学会1日目

9時15分開始のセッションのため、8時50分には会場に着くようにホテルをでました。
福岡大学へは、地下鉄で。地下鉄の駅をおりると、何故か裏口のようなところから大学に入らされる。

協働のセッションは、知り合いも多く、私の次に発表する饗庭さん、米野さんや吉村さんなどもご臨席。
自分の研究を皆さんの前で発表する機会は今までなかったために緊張です。

若干時間オーバー気味のプレゼンでしたが、それなりに質問もいただけでよかったです。

その次のセッションには、古巣の伊藤研の学生が発表。
先輩の勤めとして、質問をしてみました。


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福岡へ [出張]

建築学会で福岡へ。29日の朝一番に司会2のお仕事があります。
饗庭さんが司会なので、安心しておりますが、とはいえ遅刻は許されまへん。

羽田発福岡行きは、満員御礼で、席を譲ると1万円とのお触れが出ていました。

福岡空港は、博多の町の直ぐ近くにあり、地下鉄で博多、天神とスムーズに移動できました。
28日は天神のホテルに泊まって、少し街なかをブラブラ。

途中、九州KBC放送に声をかけられて、遂にTV出演か?と思いきや諸般の事情でお断り。

天神⇒中州⇒キャナルシティをぶらりとして、最後はホテルで明日のPPT作成


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ネットワークガバナンスのシンポジウム

別の学部のCOEのシンポジウムに参加してみました。
ネットワーク型のガバナンスが大切だよ。その方法論はこうだよというもの。

ただまちづくりの側からみると、そんなことは昔から言われているんですよね。

運用上の課題として、行政がパートナーシップとかネットワークとかいうときには、
自分に都合の良いパートナーと、そしてネットワークしか利用しないってことだと。

そういう意味で、今日お役人の方の出席率が高いようだったけど、
なんか、自分達の都合の良いように、この理論を利用するんじゃないかと不安です。

ネットワークによるガバナンス―公共セクターの新しいかたち

ネットワークによるガバナンス―公共セクターの新しいかたち

  • 作者: スティーブン ゴールドスミス, ウィリアム・D. エッガース
  • 出版社/メーカー: 学陽書房
  • 発売日: 2006/05
  • メディア: 単行本


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乾燥機付き洗濯機

今日キャロラインは喜多方に出かけています。

さて、薄型テレビ、DVDときて、家電革命の本丸、乾燥機付き洗濯機を購入します。

ヒートポンプ方式のナショナル君を買おうとおもっていたのですが、
ギリギリで、やっぱり考えを変えました。ヒートポンプの故障のリスクが気になりました。

結局購したのは、日立のビッグドラムではなく、東芝のハイブリッド君です。

しかし、サイズに難あり。我が家の洗濯機を置けるスペースが狭いかもしれない不安が。

搬入前に見積もりをしてもらうことにしました。なので、今晩はいつものコインランドリーへ。

家電製品アドバイザー資格試験受験対策問題集 2007年版 (2007)

家電製品アドバイザー資格試験受験対策問題集 2007年版 (2007)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 電波新聞社
  • 発売日: 2007/01
  • メディア: 単行本


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研究室

午後から研究室。のんびりと、既往研究をしてみます。

今日はでも、ぽかぽか陽気ですな。花粉も凄いですけど。
でも、なんかこう寒暖の差あると、自律神経を崩しやすいです。

バイトのアンケートも作ったりして、今日は早めに帰宅。

今日何故か、キャロラインとテレビ電話をやってみました。
そんなに離れてないけど、かなり離れている感が出ます。

ただ意外と、2分くらいで、めんどくさくなることが判明。


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